世界編 | |
『蒸気爆発野郎!』の舞台、偉大なる『倫敦』へようこそ。 ここは欧羅巴最大の都市であり、世界最大の都市でもあります。『蒸気!』のドラマのほとんど全てがこの一つの都市を舞台としています。倫敦は、地理的にはそんなに広い都市ではありません。しかし狭くとも、その深みは信じられないほどです。土地や建築、さらに人物までもが、様々な意味を多重に持っており、一筋縄では行かない面白みを抱えた都市、それが『倫敦』なのです。 第2部では世界編と称し、この『倫敦』について解説を行います。プレイに必要となる情報や、単にフレーバーとなるだけの設定なども記載されています。全てを覚える必要はありません。都市の全てを把握している人などいないのですから。 |
第1章 倫敦ガイド | |
そこが世界で最もエキサイティングな街であることに誰も異論は無いだろう。そこに集合する人の数といい、消費されている物資の量といい、それは確かに他の場所とは桁違いなのだ。しかし、知ってのとおり街は光り輝く面ばかりではない。人々の作る影に潜む犯罪者、貧困にあえぐ層もまた都市の真実なのだ。 |
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第2章 倫敦における生活 | |
ここには倫敦で生活するためのさまざまな情報が記されています。しかし、ここに記されていることをいっぺんに覚えようなどとはしない方が良いでしょう。最初はざっと読んでみて、興味を持った点や、面白そうなところを詳しく調べる方が良いでしょう。ここに記された情報を用いたくないマスターは、自由に変更を加えても構いません。 |
第3章 導引機械 | |
それは思考しているように感じられるという粋にまで達した鋼の塊である。近代工業の為し得た最高の芸術作品であるとも言えるだろう。極めて精密ながら、それは力強く、正確に数値をはじき出す。導引機械による算術は社会のありとあらゆることに応用され、自動化されたさまざまなデバイスを生み出すことになった。社会は大きく様変わりをしていく。 ...第3章 導引機械へ |
第4章 仮想人格 | |
高度に発達した人格工学。そしてその結晶ともいえるものが「仮想人格」である。まるで本当の別人格のように振る舞うことを可能にしたこの技術は、利便性と共に倫敦に大きな厄災をもたらしつつあった。ヴィクトリア朝時代末期とは、まさに爛熟期を迎えた仮想人格の時代でもあった。 ...第4章 仮想人格へ |
第5章 創世神話機械 | |
工作機械を手足のように操り、クランク、歯車、ギアなどの部品を組み合わせ、機械に生命を与える人々がいる。天才的な閃きと巧妙な設計と、何かに取り憑かれたような情熱とで、世界に進歩の足音を響き渡らせようとする人々がいる。彼等は歴史に名を残す残さないとに関わらず、発明家と呼ばれる不思議な人種である。ここでは創世神話機械の章として、彼等発明家たちの成果に迫る。 ...第5章 創世神話機械へ |
機械によっては正常な駆動の際に呼び込み判定を必要とするものがある。つまり、発明者本人以外には使えない装置である。 |
第6章 倶楽部結社目録 | |
歴史的に見て、この時代ほど『クラブ』や『結社』が流行した時代は無い。この都市に住む中流階級以上に属するほとんど全ての人々は、クラブや同好会などの何らかの会に所属し、同好の士とともに充実した時間を過ごしていた。不穏な人々においても同様である。彼等もまた秘密結社という形で団結し、情報を交換し合い、個人ではなし得ない様々な事態に対応していたのだ。 ...第6章 倶楽部結社目録へ |
大きなものとしては、 マイクロフト・ホームズの属するいわゆる『影政府』、モリアーティ教授主催の犯罪結社『蜘蛛の会』、科学秘密結社『月光派』、乞食ギルド『エルダードッグス』、魔術結社『黄金の暁団』など。 小さなものとしては、 発明家が探偵のまねごとをする『機巧派探偵倶楽部』、変人の集まりである『日常冒険倶楽部』、空を飛ぶことを愛する『翼の会』、猫好きが集まる『しっぽ団』など。 プレイヤーもクラブを作ることが可能(ルールとして提示すること)。キャラクターは複数のクラブや結社に属することができる。 |
第7章 倫敦名士録 | |
倫敦には『キーパーソン』と呼ばれる人々がいます。彼等は ...第7章 倫敦名士録へ |